またまたご報告が遅くなりましたが、前回の九州ロービジョンフォーラムの続きで、今回はどんな内容だったかをお伝えしたいと思います。
20周年の記念となるこの度は「読み書きの困難を考える」というテーマで、視覚障害児への支援方法や、発達・学習障害児の視覚との関連とその支援というお話しでした。
今の時代はロボットや人工知能など科学・技術の発展がめまぐるしいほどですが、昔ながらのアナログな道具から、パソコン・タブレットまで、状況に合わせて上手に「道具」を利用していくと、障害も乗り越えて自分の夢を叶えていくことができることを再確認することができたシンポジウムでした。
また、とても興味深かったのは「発達・学習障害」と「視覚」との関連です。
特に、アメリカでオプトメトリストという資格を修得された大阪医科大学LDセンターの奥村智人先生による『見えているのに見えていない』現象(眼自体には問題は無いのに認識ができていない状況)に対する検査やトレーニングについては、今までの医療の常識からさらに進歩した診断と治療に繋がる内容でした。
当院でも、近隣の眼科専門医と連携し治療につなげていく体制を整えております。
学校へ入学し、授業についていく事が難しくなってきている。読み書きが困難と思われる様子があり、それによって苛立ちをぶつける様子があるなどお困りのことがありましたら一度ご相談ください。